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出張大魔王

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お代官と越後屋日記 11

第11話 越後屋四国上陸

その日は素晴らしくきれいな青空の日だった。
朝、藩士達が出勤してくると白川の席に
見知らぬ男が座っていた。
『あれが越後屋か』
心中、複雑な思いだったが皆、笑顔で朝の挨拶をした。
越後屋もやさしい声で返していた。
『やさしそうな声で挨拶してるけど、俺は知っているぞ』
大北だけはうつむいたまま形ばかりの挨拶を交わした。

四国藩の代官、尾田川と中田、通称越後屋という
二人の役者がようやく揃った。



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